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税理士が解説!「eL-Tax」~どんなメリットがある?~

こんにちは!税理士の菅原和望です。

会社の決算や年末調整の時期になると、税理士から「eL-Tax(エルタックス)のIDを取得しますね」とか「電子申告で送信しておきました」といった言葉を耳にすることはありませんか?

「名前は聞いたことあるけど、国税のe-Tax(イータックス)と何が違うの?」 「自分たちにはどんな関係があるの?」

そんな疑問をお持ちの経営者や個人事業主の皆様に向けて、今回はeL-Taxの基本と、知っておくと得するメリットを分かりやすく解説します!

1 そもそも eL-Tax(エルタックス)とは?

一言でいうと、「地方税の手続きを、インターネット上でまとめて完結できるシステム」です。国税(法人税や所得税など)を扱うe-Taxの、地方税バージョンだと考えてください。

これまで地方税の手続きは、それぞれの自治体(市区町村や都道府県)ごとに紙の書類を郵送したり、窓口に持参したりする必要がありました。これをひとつの窓口にまとめた、便利な地方税のポータルサイトeL-Taxです。

どんな税金が対象になるの?

次のような地方税が対象になります。

住民税(従業員の給与から天引きする「特別徴収」や「給与支払報告書」)

法人住民税・法人事業税(法人の決算時に発生するもの)

固定資産税(償却資産)(事業用のパソコンや機械などにかかるもの)

事業所税

2 顧問先(会社・個人事業主)にとっての大きなメリット

「税金の手続きなんて税理士に任せているから関係ない」と思われるかもしれませんが、実はeL-Taxを活用することで、事業者側にもたくさんのメリットがあります!

面倒な「電子署名(マイナンバーカード)」が不要!

電子申告と聞くと、「社長個人のマイナンバーカードをパソコンに読み込ませて、暗証番号を入力して」という面倒な作業をイメージしませんか? 実はeL-Taxでは、最初にアカウントを作る際に「関与税理士の情報」を登録しておけば、社長や会社自身の電子署名を省略することができます! 面倒な初期設定やカードリーダーの用意をすることなく、スムーズに始められます。

郵送の手間やコストが「ゼロ」になる

特に従業員が多い会社の場合、1月の年末調整シーズンになると、従業員が住んでいるそれぞれの市区町村へ「給与支払報告書」を郵送しなければなりませんでした。 提出先が10カ所あれば10通の封筒を用意する……という大仕事が、eL-Taxならボタン一つで全国の自治体へ一括送信!郵送代や封筒代、レターパック代などのコストも一切かかりません。

「控え」の管理がペーパーレスで安全

紙で提出していた頃は、「役所の受付印が押された控え」をファイリングして保管する必要がありました。「あの期の地方税の控え、どこにやったっけ?」と探した経験はありませんか? eL-Taxなら、送信した履歴や税務署の受付データ(控えPDF)がすべてデータで残ります。紛失のリスクがなくなり、銀行からの融資審査などで急に書類が必要になった際も、すぐに用意が可能です。

3 実務で大活躍する具体的なシーン

具体的には、以下のようなタイミングでeL-Taxの恩恵を実感していただけます。

1月の年末調整・償却資産申告

従業員全員の給与情報をそれぞれの自治体へ送る作業や、会社で持っている器具備品(パソコンや車両など)の申告を、税理士がオフィスから完了させます。

法人の決算申告

国税(e-Tax)で法人税を納めるのと同時に、地方税(eL-Tax)の申告もセットで完了。決算の手続きがとてもスムーズになります。

従業員の入社・退社時の手続き(随時)

「新しく入社したスタッフの住民税を給与天引き(特別徴収)に切り替えたい」「退職したから普通徴収に戻したい」といった、毎月発生する役所への異動届もオンラインで完結します。

4 ここだけ注意!知っておきたい「最初のハードル」

とっても便利なeL-Taxですが、1点だけ注意が必要です。それは、「使い始めるまでに、自治体の審査がある」ということ。

インターネットでIDを申し込んでから、実際に使えるようになる(本登録)まで、自治体側の審査で数日かかります。 そのため、「決算ギリギリになってからIDを作ろう」とすると、申告期限に間に合わなくなるリスクがあります。

まとめ 税理士からのアドバイス

当事務所(横浜市青葉区・都筑区など)の近隣の事業者さまであっても、従業員の住まいや拠点が他の市や県にあるケースは多いかと思います。

そんな時、全国の自治体と繋がっているeL-Taxは、会社の事務負担を減らし、ペーパーレス化を進めるための味方です。

当事務所からのお願い

これから新しく事業を始められた方や、新しく当事務所と顧問契約を結ばれたお客様には、余裕を持って事前にeL-Taxの開設手続きをご案内しております。その際は、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

横浜市青葉区・都筑区・緑区の個人事業主の確定申告・顧問契約はぜひ菅原和望税理士事務所へ!

eLTAXの利用登録手続きや対応自治体の詳細については、eLTAX地方税ポータルシステムの公式サイトでも確認できますので、あわせてご参照ください。

国税の電子申告サービスであるe-Tax(電子申告)についても解説していますので、あわせてご覧ください。

よくある質問

Q. eL-Taxとはどんな制度ですか?

A. 地方税に関する申告や納付などの手続きをインターネット上で完結できる electronic-Local Taxの仕組みです。

Q. eL-Taxを利用するために注意することは?

A. 利用開始には自治体側の審査が必要な場合があるため、余裕をもって準備することが大切です。

確定申告をしようとしている写真

この記事を書いた税理士

税理士 菅原和望

菅原 和望(すがはら かずみ)税理士/菅原和望税理士事務所 代表

  • 東京地方税理士会 緑支部所属/税理士登録番号 第154708号(2024年11月登録)
  • 登録内容は日本税理士会連合会の税理士情報検索サイト(登録番号 154708 で検索)および東京地方税理士会でご確認いただけます。
  • 会計・税務の実務経験9年
  • 株式会社カプロス 代表(2015年12月設立/ダイヤモンドコア工法によるコンクリートの穿孔・切断・解体工事/施工エリア:関東・東北)
  • 不動産賃貸業(賃貸物件の経営)

1993年生まれ。横浜市青葉区市ケ尾の菅原和望税理士事務所代表。自ら建設業の施工会社を経営し、不動産賃貸業も営む事業者としての立場もふまえ、クラウド会計(マネーフォワード クラウド)を活用した記帳・決算・確定申告までを一貫してサポートしています。

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