こんにちは、菅原和望税理士事務所スタッフです。
会計を始めて学習する方に向けて、簿記の基礎に触れたいと思います。
簿記とは?
簿記とはそもそも、経済主体が経済活動を記録するためのものです。
例えば、八百屋さんがお客さんに青果を売っているという場合には、八百屋さん(経済主体)が青果を販売した(経済活動)ことを取引ごとに記録したりお金の出入りを記録することです。
簿記には単式簿記と複式簿記があります。
単式簿記
単式簿記とは現金の出入りのみを記録する方法です。お小遣い帳をイメージしてもらうとわかりやすいです。
簿記の知識がなくても簡単に入出金の記録を付けられるという点では親しみやすいですが、何に対してどれくらい支出したのかということを把握するのには向いていません。
複式簿記
一方、複式簿記は、1つの経済活動(取引)を資産・負債・資本・収益・費用の増減から2つの側面で記録します。このとき、勘定科目と金額を用いて表現します。(種類や性質が似ているものをまとめて同じ名称で科目を作り、管理するものを勘定科目といいます。)
この2つの側面を借方と貸方といいます。
例えば、ボールペン1本を購入し現金100円を払った場合は次のような仕訳になります。
(借方)消耗品費100/(貸方)現金100
となります。
どのようにして仕訳を作ったかというと、まず取引を次の2つに分解します。
ボールペンを買った(消耗品費)・現金を支払った(現金)
これらを借方と貸方に分けて、金額と合わせて記録します。借方は左側、貸方は右側です。
どんなものが借方でどんなものが貸方にくるのかは以下の通りです。
(借方) (貸方)
資産の増加 資産の減少
負債の減少 負債の増加
資本の減少 資本の増加
費用の発生 収益の発生
このように、複式簿記では期中の取引の記録を継続的に行っており、仕訳を記録している帳簿を仕訳帳と呼びます。
仕訳した後は、それぞれの勘定科目ごとにまとめた帳簿を作成しますが、これを総勘定元帳といいます。仕訳を総勘定元帳の各勘定口座に書きうつすことを転記といいます。
期末にはこれらを用いて決算を行い、損益計算書と貸借対照表を作成します。
取引とは?どんなものを複式簿記で記録するの?
先ほど述べたとおり、複式簿記では、資産・負債・資本・収益・費用に増減をもたらす経済活動(取引)を対象として記録します。
それでは例を挙げて、取引に該当するか判断の練習をしましょう。
①土地を借りる契約をした
これは簿記で記録する取引でしょうか。
土地を購入した場合とは異なり、土地の所有権は移転していません。したがって、資産(土地)の増加には当たらないので、簿記上は取引は未だ発生していないと考えます。したがって、仕訳はしません。
②火災で建物が全焼した
こちらはいかがでしょうか。火事で建物が燃えたのが取引!?と思うのが普通の感覚だと思います。
しかし、火災により資産(建物)が減少しているため、簿記上は取引になります。
事業を営みながら簿記の勉強をして、さらに誤りが無いように日々の仕訳をする…そして決算期には決算まで行って税額を導出する…一人ですべてを抱え込むのは大変です。
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複式簿記のより詳しい基準については、企業会計基準委員会のウェブサイトもご参照ください。
会計の全体像を知りたい方は会計って何?誰のため?、簿記上の現金の範囲については簿記上の現金もあわせてご覧ください。
Q. 複式簿記ではどんな経済活動を記録しますか?
A. 資産・負債・資本・収益・費用の5つの要素に増減をもたらす経済活動(取引)を、借方と貸方の2つの側面から記録します。
Q. すべての出来事が簿記上の取引になりますか?
A. いいえ。契約の締結など金額的な増減を伴わない出来事は、簿記上の取引には該当しません。
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